適切な安全衛生管理を実施することは、事故がなく健康で安心して働ける職場づくり、生産性の向上、企業の発展に繋がります。しかしながら、多くの事業場では「安全衛生管理の進め方がわからない」「従業員の意識が変わらない」「相談する相手がいない」といった問題を抱えているのではないでしょうか。
そこで、どのように安全衛生管理を進めたら良いのか、事業場全体で取り組むためのポイントやコミュニケーションの重要性について、秋田市のさいとう労務安全衛生事務所が解説します。
安全衛生活動の進め方

1.安全衛生活動の体制づくり
「労働安全衛生法」では、事業場の労働者数に応じて管理者等を選任するよう定められています。例えば201~500人の従業員がいる職場では、産業医1人・衛生管理者2人を選任しなければなりません。まず安全衛生の管理者・担当者を決めて活動を推進しましょう。
また製造業では、安全委員会などの委員会等を設置する必要があります。労働者数が50人未満の場合は、委員会という形でなくとも、従業員の意見を聴取するための機会を設けることが求められます。
2.安全衛生活動の仕組みづくり
安全衛生のためのルールとして、事業場内の安全確保や職場環境の整備、健康の保持増進といった項目を制定します。また、すべての労働者に対する安全衛生教育として社内研修・安全衛生講習を実施する必要があります。作業における危険源を見つけ、取り除くための仕組みづくりも欠かせません。具体的にはKYT(危険予知訓練)、安全パトロール、リスクアセスメント、安全衛生マネジメントシステムなどの手法があります。
3.安全衛生活動の実施
教育の手法やスケジュールなどを整理し、計画的に安全衛生活動を進めていきます。まず安全衛生教育の実施責任者を決めた上で、安全衛生計画書を作成する必要があります。計画はわかりやすく具体的なものであることが望ましいです。
4.安全衛生活動の振り返り
安全衛生活動の進捗状況を確認し、改善された点や課題が残る点、次に何をすれば良いかといった点を確認しながら振り返っていきます。活動を進める中で計画の問題点が見つかったり、解決すべき新たな課題が出てきた場合は、適宜計画を見直しながら実施していきましょう。
事業場全体で取り組むためのポイント

トップが自ら率先して行動する
適切な安全衛生管理体制を構築しても、その体制を活かせるかどうかは経営陣の姿勢に大きく影響されます。まずは事業場のトップが率先して行動することが優先です。例えば社長自ら現場パトロールを行ったり、社長と現場作業員が一体となって議論の場を設けたりすれば、従業員との距離も近くなり適度な緊張感も生まれます。
トップ自らが安全衛生管理の重要性を認識し、率先して活動を進めることで従業員の意識も向上し、事業場全体の改善が進んでいきます。
従業員一人ひとりへの意識づけを徹底
事故やトラブルの要因で大多数を占めるのが人為的ミスであり、その根底にあるのは従業員の安全に対する意識の低下です。パートタイマー・アルバイトを含むすべての従業員に対して社内研修・安全衛生講習を実施したり、模範となる従業員への表彰制度を設けるなど、従業員一人ひとりの安全に対する意識高揚を図ることが必要です。
安全衛生管理におけるコミュニケーションの重要性
良い職場環境づくりには、人と人とのコミュニケーションが欠かせません。仕事を円滑に進め良好な人間関係を構築する上でも、日々の業務において常にコミュニケーションを取り合う必要があります。
コミュニケーション不足は思わぬミスやトラブルを招き、現場ではそれこそ命に関わると言っても過言ではありません。工事現場で従業員がお互いの作業内容を把握していなかったために、死亡事故が起きてしまった事例もあります。近年問題となっている過労やメンタルヘルス不調も、日頃から良好なコミュニケーションが取れていれば、早期に発見・予防することが可能です。コミュニケーションを図る手段には、以下のような方法が挙げられます。
コミュニケーション活性化の事例
- 出勤時・退勤時の挨拶を徹底
- 管理者による従業員への声掛け
- 管理者による個別面談・相談対応
- 定期的な巡回・安全パトロールでの声掛け
こうした継続的な取り組みにより、事業場全体のコミュニケーションの活性化が期待できます。管理職・正社員・アルバイトなど雇用形態にかかわらず声を掛け合える職場、風通しのよい職場を形成していきましょう。
秋田市のさいとう労務安全衛生事務所が目標とするのは、日頃から労使が協調して効率的に仕事ができる職場、安全・安心な状態で仕事ができる職場です。風通しの良い職場の形成についても、親身になってご相談にあたらせていただきます。
秋田市で安全衛生管理の相談ならさいとう労務安全衛生事務所 職場の労務管理点検、社内研修・講習も対応
秋田市にあるさいとう労務安全衛生事務所は、元労働基準監督官による社会保険労務士事務所です。秋田市内を中心に労働基準監督官としての経験・知識を活かした、総合的な労務管理コンサルティングサービスをご提供します。
元労働基準監督官として多数の工場や建設現場を臨検してきた経験があります。労務管理点検・各種相談対応・職場の問題解決・日常の業務の進め方について、数多くの事業場を見てきた視点でアドバイスします。また、衛生管理者として安全衛生委員会等に出席、社内研修や安全衛生講習を実施するなど、定期的な安全衛生行事にもご協力いたします。工場や建設現場の労働災害・安全衛生管理にお悩みでしたら、秋田市のさいとう労務安全衛生事務所へお気軽にご相談ください。
安全衛生管理について知っておきたいポイント
秋田市で安全衛生管理の相談を承るさいとう労務安全衛生事務所
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